スウィート・ドリームズ~一千零一夜~(原題:一千零一夜)ザ・クロッシングPart2(原題:太平輪 彼岸)

2020年09月27日

ザ・クロッシングPar1(原題:太平輪 乱世浮生)

  レッド・クリフのジョン・ウー監督作品。豪華キャストなのでずっと気になっていてこの度TSUTAYAプレミアムを利用しDVDを借りてきて視聴。本作では、ホワン・シャオミン×ソン・ヘギョが夫婦役。

原題:
太平輪 乱世浮生
公開:2014年
監督:ジョン・ウー
脚本:ジョン・ウー
主演:金城武、長澤まさみ、ホワン・シャオミン、ソン・ヘギョ、チャン・ツィイー
ジャンル:歴史ドラマ
お薦め度:☆☆(2.5)

  
  
 本作はアジアのスターが一同に集結の超大作。さすがジョン・ウー監督っていう感じで、映像の壮大さはレッドクリフを想起させる。戦闘シーンはドラマと違いさすが映画っていう迫力だった。

 1949年、第二次国共内戦下の中国を舞台に、沈没した客船・太平輪に乗り合わせた3組の男女の出会いと別れを壮大なスケールで描く二部作の前編。残念ながら興行収入的には本国の中国では酷評でいまいちだった模様。確かにレッドクリフと比べるといまいちで、大好きなホワン・シャオミン×ソン・ヘギョカップルの部分のストーリー以外の部分はほぼ流し見になってしまった。

 ホワン・シャオミンは、「新・上海灘」の許文強役でド嵌り。私的に元祖イケメン華流スター。それ以前にも、チャン・ツィイーと共演していた映画「女帝 [エンペラー] (夜宴)(2006年)」に出ていて名前と顔は知っていたものの、イケメンとは思ったものの役柄のせいか映画を見たときはそこまでは嵌らずで、放置だったけど、「新・上海灘」の
文強役はほんとカッコよくて、ド嵌りだった。本作で演じている、中国国民党の英雄レイ・イーフェン役も考え方、リーダーシップ、そして生き様どれをとってもかっこいい。今どきの軟弱っぽい(=これを現代では「優しい」とよく形容するけど)ところは全くなく、とにかく男っぽい。銀行頭取令嬢役のソン・ヘギョとの出会いのシーンはまさに映画で、ほんと素敵!!!ふたりで踊るワルツの美しいことっといったらもう素敵過ぎてキュン死もの。ホワン・シャオミン×ソン・ヘギョは美男美女カップルで、みてるとほんと眼福。この二人のラブストーリーはとにかく切なくて、キュンキュン。

 それ以外のカップルのストーリーには実は全く共感出来ずで、ほぼ飛ばし見。

 映画の時代背景としては、国共合作から、国共内戦を得て、国民党と共産党が訣別していく過程を描いていて、その内戦の中での3組の男女のラブストーリーが描かれているんだけど、私的一押しは前段でも書いた、ホワン・シャオミン演じる国民党の英雄イーファンと銀行頭取令嬢のユンフェンのストーリー。彼らのストーリーを見ると地位が上に行けばいくほど、責任がついて回り、イーファンは内戦の中で結局自ら死を選ぶことになる。ジョン・ウー監督って蒋介石が嫌いなのか、本作の映画の蒋介石はリーダーとしては失格で、戦況を正確に読めていない、そして最後は部下を見捨てるダメダメなリーダーとして描かれている。それに対し、イーファンは戦況を読み事前にこうすべき、と進言するのにあっさり上官(ひいては蒋介石)に無視され、最後は死を覚悟し、共産党のリーダーからの投降の誘いを断り、軍人としての戦場での死を選び、部下に妻であるユンフェンへの遺言を託し、戦死する。


 本作は3組の男女の出会いと別れが並行して描かれているけど、この3組の男女は一本の糸でつながっているというのは最後までみると分かるけど、ちゃんとみていないとバラバラなストーリーにみえてしまう。こうした細部のこだわりはさすがジョン・ウー監督作品、かも。


 

 
 





stellaombra at 20:23│Comments(0)華流 | ホワン・シャオミン

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