2020年09月

2020年09月27日

ザ・クロッシングPart2(原題:太平輪 彼岸)

 ジョン・ウー監督の二部作の「太平輪」の後編。本作では、映画の題名にもなっている大型客船の太平輪号の沈没が描かれている。

原題:
太平輪 彼岸
公開:2015年
監督:ジョン・ウー
脚本:ジョン・ウー
主演:金城武、長澤まさみ、ホワン、シャオミン、ソン・ヘギョ、チャン・ツィイー
ジャンル:歴史ドラマ
お薦め度:☆☆(2.5)

  
   
 二部作の後編で本作は沈没する、太平輪号のの場面の出航から映画はスタートする。前編でお気に入りのホワン・シャオミン演じるライ・イーファンが戦死しちゃったので、後半はほとんど流し見。イーファンのシーンは回想シーンが中心。後半は金城武×長澤まさみのストーリーの比重がちょっと高く、このカップルのストーリーにはあんまり興味が惹かれなかったのでほんとに流し見になってしまった。

 本作のチャン・ツィイーは役どころがいまいちで、チャン・ツィイーのイメージは私の中ではどちらかというと華やかな女性で、本作のような庶民のたくましい女性はちょっと最初から最後まで違和感ありありで、これも映画に嵌りきれなかった理由かも。

 ストーリーに関しては、ひとつだけ印象に残ったのは沈没した太平輪号の乗客の生きようとする浅ましさ。生死が絡むと品性もなにもなく、子どもの浮き輪を大人が奪ったり、救命具に群がったり、自分が生きるために他人を殺してまで生き残ろうと必死にもがくさまは、人間の性とはいえ、あんまり美しくなく、う~~~んといろいろ考えさせられた。こんな究極の中においても当然主人公の金城武演じるザークンと、チャン・ツィイー演じるユイ・チェンは自分の命も顧みず弱いものを助けようとする。最後の最後でザークンは、人を殺しても生き残ろうとする男性に刺され、亡くなってしまうのに対し、ユイ・チェンは生き残る。同じ善人でも最後は明暗分かれるという結末に。

 流し見になってしまったので、あまり深い感想はないのでこの辺で。


ザ・クロッシングPar1(原題:太平輪 乱世浮生)

  レッド・クリフのジョン・ウー監督作品。豪華キャストなのでずっと気になっていてこの度TSUTAYAプレミアムを利用しDVDを借りてきて視聴。本作では、ホワン・シャオミン×ソン・ヘギョが夫婦役。

原題:
太平輪 乱世浮生
公開:2014年
監督:ジョン・ウー
脚本:ジョン・ウー
主演:金城武、長澤まさみ、ホワン・シャオミン、ソン・ヘギョ、チャン・ツィイー
ジャンル:歴史ドラマ
お薦め度:☆☆(2.5)

  
  
 本作はアジアのスターが一同に集結の超大作。さすがジョン・ウー監督っていう感じで、映像の壮大さはレッドクリフを想起させる。戦闘シーンはドラマと違いさすが映画っていう迫力だった。

 1949年、第二次国共内戦下の中国を舞台に、沈没した客船・太平輪に乗り合わせた3組の男女の出会いと別れを壮大なスケールで描く二部作の前編。残念ながら興行収入的には本国の中国では酷評でいまいちだった模様。確かにレッドクリフと比べるといまいちで、大好きなホワン・シャオミン×ソン・ヘギョカップルの部分のストーリー以外の部分はほぼ流し見になってしまった。

 ホワン・シャオミンは、「新・上海灘」の許文強役でド嵌り。私的に元祖イケメン華流スター。それ以前にも、チャン・ツィイーと共演していた映画「女帝 [エンペラー] (夜宴)(2006年)」に出ていて名前と顔は知っていたものの、イケメンとは思ったものの役柄のせいか映画を見たときはそこまでは嵌らずで、放置だったけど、「新・上海灘」の
文強役はほんとカッコよくて、ド嵌りだった。本作で演じている、中国国民党の英雄レイ・イーフェン役も考え方、リーダーシップ、そして生き様どれをとってもかっこいい。今どきの軟弱っぽい(=これを現代では「優しい」とよく形容するけど)ところは全くなく、とにかく男っぽい。銀行頭取令嬢役のソン・ヘギョとの出会いのシーンはまさに映画で、ほんと素敵!!!ふたりで踊るワルツの美しいことっといったらもう素敵過ぎてキュン死もの。ホワン・シャオミン×ソン・ヘギョは美男美女カップルで、みてるとほんと眼福。この二人のラブストーリーはとにかく切なくて、キュンキュン。

 それ以外のカップルのストーリーには実は全く共感出来ずで、ほぼ飛ばし見。

 映画の時代背景としては、国共合作から、国共内戦を得て、国民党と共産党が訣別していく過程を描いていて、その内戦の中での3組の男女のラブストーリーが描かれているんだけど、私的一押しは前段でも書いた、ホワン・シャオミン演じる国民党の英雄イーファンと銀行頭取令嬢のユンフェンのストーリー。彼らのストーリーを見ると地位が上に行けばいくほど、責任がついて回り、イーファンは内戦の中で結局自ら死を選ぶことになる。ジョン・ウー監督って蒋介石が嫌いなのか、本作の映画の蒋介石はリーダーとしては失格で、戦況を正確に読めていない、そして最後は部下を見捨てるダメダメなリーダーとして描かれている。それに対し、イーファンは戦況を読み事前にこうすべき、と進言するのにあっさり上官(ひいては蒋介石)に無視され、最後は死を覚悟し、共産党のリーダーからの投降の誘いを断り、軍人としての戦場での死を選び、部下に妻であるユンフェンへの遺言を託し、戦死する。


 本作は3組の男女の出会いと別れが並行して描かれているけど、この3組の男女は一本の糸でつながっているというのは最後までみると分かるけど、ちゃんとみていないとバラバラなストーリーにみえてしまう。こうした細部のこだわりはさすがジョン・ウー監督作品、かも。


 

 
 





2020年09月23日

スウィート・ドリームズ~一千零一夜~(原題:一千零一夜)

 Unextを契約していたときに1話だけ見ていて、続きがみたかったんだけど、先が長くて保留にしていたドラマ。お気に入りのダン・ルン×ディリラバが主役カップル。今回TSUTAYAプレミアムでDVDBOX2分まで旧作扱いになったのをたまたま知り4連休中に連日夜更かしして32話まで一気見。


原題:一千零一夜
公開:2018年
監督:ジン・シャ
脚本:
主演:ディリラバ、ダン・ルン、ジュ―・シューダン、チェン・イーロン、ワン・ルイズ―、チャン・ハオウェイ
ジャンル:ラブロマンス
お薦め度:☆☆(2.5)

  

 期待して見始めたけど、32話まで見終わってもまだ主演カップルがくっつかない、という。見ててお互い好きは分かっているのに、すれ違いがあるわけでもなく、露骨なライバルによる妨害があるわけでもなく(あったけど途中で準主役が先にカップルになり妨害も終了と)なったのに、それでもくっつかないという、ダラダラで中だるみ気味。

 ダン・ルン演じるボーハイ、ディリラバ演じるリン・リンチ―の職業がフラワーデザイナーということで、お花がしょっちゅう出てくるので眼福は眼福。あんまり、これまで考えて花束とか見たことがなかったけど、色彩、花の種類等を考慮してデザインされていることや、ドラマや映画のセットで使われる装花もその世界観を考え、デザインされていることなどに改めて気づかされて、今までスルーでみていた点が目にとまるようになったことは大きな収穫。


 ストーリーは、ボーハイの夢の中にチーチーが入り込んで巻き起こすドタバタに、ボーハイの会社を巡る買収ネタが絡みドラマが展開していく。正直、夢の中での二人のコスプレは好きな人はすきだろうけど、私はこの部分は幼稚な気がしてあんまり嵌れず。ただ、名作がパロディ化されて登場するので、名作をちょっと復習するにはいいのかも。かの有名なシェークスピアの「夏の夜の夢」も出てくる。ライサンダーとハーミアって聞いておっ、と思ったけど残念ながらイメージしてる「夏の夜の夢」のシーンとはちょっと違っててまあこういう解釈もあるかな、と。

 ラブライン的には、とにかく主演カップルがじれったい。その意味ではよりリアルに近い。現実の恋愛ってそんな簡単に両想いになってならないよねってことで共感できる点は多数。しかも、セリフもリアルで、それあるある、と共感できるものが多い。キャラ設定的には、本ドラマ女性陣がことごとく強烈マイペースなのに対し、セカンド男子は女子の理想を画に描いたいい人キャラ。好きな女の子の恋を応援し、思いが通じず泣いてたら、そばでそっと慰め役を買って出るという感じで、やっぱりドラマの主要視聴者の女性を意識したつくり。それに対し、ダン・ルン演じる主役は超俺様のツンデレ男子。性格も最悪で、「人食い花」と呼ばれてるけど、ディリラバ演じるヒロインとジュ―・シューダン演じるシンイエンの二人から熱烈に想われるという。ツンデレ男子はモテの必須要素なのかも。

 DVDBOX3は来月にならないと、旧作扱いにならないので、視聴完了はあと少しおあずけ、だったのがUnextで最後まで無料視聴になったので、31日間の無料体験を利用して最後まで一気見。33話以降はどうも中だるみからの視聴となったので、半分流し見。深夜から眠るまで見てたのでほんとに早送りしつつの視聴となってしまった。ボーハイの会社を巡る買収劇もなんだかなあ、という現実にはこんなことありえないだろう、という感じでどんどんエスカレートしていったので、どんどん冷めた感じの視聴になってしまった。主演カップルがくっついてからは超甘々幼稚な感じで、ボーハイの変貌ぶりも極端で...という感じで全く嵌れる要素がないDVDBox3だった。ひとつ教訓として得られたのは、誰かを好きになっても両想いになれないときに、諦めきれず執着するとロクな結果にならない、ということ。人の気持ちだけは、お金で買えるわけでもないし、どんな瞬間に琴線に触れるかも、その人次第だし、改めて、主演カップルもなかなかくっつかないし恋愛って難しい、なあとしみじみ思わせてくれるドラマだった。


stellaombra at 00:24|PermalinkComments(0)華流 | ダン・ルン

2020年09月21日

私のIDはカンナム美人(原題:내 아이디는 강남미인)

 Netflixの人気ランキングでTOP10にちょくちょく出てくるので、見始めたら意外と嵌ってしまい、特に好きな俳優さんが出てるってわけではないけど、一気見。

原題:내 아이디는 강남미인
公開:2018年
監督:최성범 チェ・ソンボム
脚本:최수영 チェ・スヨン
主演:イム・スヒャン、チャ・ウヌ、チョ・ウリ、クァク・ドンヨン
ジャンル:ラブコメ、学園もの
お薦め度:☆☆☆

  

 ストーリーは、整形美人をテーマにしたドラマ。韓国の外見至上主義に一石を投じるような内容。整形美人の代名詞がカンナム美人(강남미인)っていうんだ、と知ったドラマ。

 正直、韓国は整形大国ってイメージがあって、整形へのハードルも低いんだけど、さすがに整形をカミングアウトはしにくいとう矛盾も抱えてるんだなあという当たり前をドラマ化。とはいえ、整形美人はカミングアウトしなくても、みたら一発でバレてしまうという、のも整形あるあるだなあと。にしても、就職もそうだけど外見で人を判断するってカルチャーには正直全く共感出来ず。しかも、女子は一重よりも圧倒的に二重쌍커풀が美人の条件。しかも、スタイルもただ細いだけで小柄な幼児体型はあんまり好まれてなくて、ボンキュボンのS字ラインのセクシーが好まれてる。日本の小柄で可愛い女性が好まれるのと全然美の基準が違う。そんな当たり前もこのドラマをみるとすんなり入ってくる。

 ドラマは見てると、天然美人とされるスアの言葉にイラっと来ることも多いけど、最後はやっぱり性格だよなあ、ということでいくら美人でも性格悪い女性は結局総スカンくらうという、スカッとする終わり方。とはいえ、男性はやっぱり外見には弱いから、多少性格悪くても美人はモテちゃうのがやっぱり世の常で、性格がいくら良くてもやっぱり外見が一定水準以上で、水準に達してなくても相手の好みに合致してないとなかなか厳しいという現実も描いてて、色々見ながら考えさせられた。

 ちなみにキャスティングに関しては、さすがにチャ・ウヌ×イム・スヒャンカップル無理があった。というより、イム・スヒャンは今年で30歳。ドラマ撮影時で27-28歳なのでこの歳で18歳の役(実年齢-10歳)はどうみても無理があって見ていて違和感ありあり。対する天然美人のスア役をやったチョ・ウリは当時25歳なんだけど全然18-20歳の役を演じてても違和感なくて、大学入学したての一年生役でも全然オッケー。本作男性陣は若くて、チャ・ウヌもクァク・ドンヨンも撮影当時20-21歳なので設定年齢との差も小さく、違和感なくて嵌ってた。強いて言えば、クァク・ドンヨン老け顔なのか、実年齢よりもちょっと大人にみえた。

 

  
 

stellaombra at 00:05|PermalinkComments(0)韓流 | その他―韓流

2020年09月20日

秘密(原題:비밀)

 TSUTAYAプレミアムの無料期間中にせっせと流し見で視聴。ストーリーがあまりにもファン・ジョンウム演じるヒロインに過酷なので、最初数話見て、最後まで飛んでさかのぼって視聴し、視聴終了。

原題:비밀
公開:2013年
監督:이응복, 백상훈 イ・ウンボク、ペク・サンフン
脚本:유보라, 최호철 ユ・ボラ、チェ・ホチャル
主演:지성, 황정음, 배수빈, 이다희 チソン、ファン・ジョンウム、ぺ・スビン、イ・ダヒ
ジャンル:ラブサスペンス
お薦め度:☆☆(昼ドラ好きなら☆☆☆)

 


 今から7年前のドラマを見ると、すごい古い感じがするのは多分この7年で韓国という国が大きく変わったからだろうな、と。確かにこの頃は株の投資をしていても韓国はまだ新興国扱いだったけど、今やいっぱしの先進国株だからなあとふと思う。

 といいつつ、この7年でほとんど変わってないなあと思うのが、イ・ダヒ。最近みた「検索ワードを入力してください」や「僕が見つけたシンデレラ」で見たイ・ダヒとおんなじ。全く年取ってないというか、さらにファッショニスタとしても磨きがかかってる。ファン・ジョンウムとイ・ダヒは同い年なんだけど、イ・ダヒのほうが若くみえる。ファン・ジョンウムのほうが庶民的美人で落ち着いてみえるのと、芸能人オーラがイ・ダヒに比べ役柄もあって薄いからかも。

 ストーリーは完全昼メロマクチャンドラマ。古臭い感じプンプンで共感度はほぼゼロ。チソンは財閥御曹司役が似合うイケメン俳優さんだったけど、7年前はまだいけるけど、そんなに財閥御曹司にぴったり、って感じがしないのは、好みの問題かも。

 出てる主演俳優さんが好きなら、時間かけてみるに値するけど、他にも選択肢がたくさんあるなら、特にみなくてもいいドラマかな、というのが見終わった率直な感想。

 



stellaombra at 23:02|PermalinkComments(0)韓流 | その他―韓流