韓流

2021年01月18日

(映画)権力に告ぐ(原題:블랙머니)

 大好きなジャンルの経済・金融映画。VPNで韓国のNetflixに繋いで韓国語字幕で視聴。日本での公開は、2020年10月~と国内ではまだ新作扱い。

原題:블랙머니
公開:2019年
監督:チョン・ジヨン
脚本:ハン・ヒョングン
主演:チョ・ジヌン、イ・ハニ
ジャンル:経済ドラマ
お薦め度:☆☆☆
  
 
  

 この映画のベースは、2003年にアメリカ系ファンドのローンスターが韓国外換銀行を安値で買収した後、売却で多額の利益を得たことで論争を巻き起こした事件。資産70兆ウォンの銀行を、1兆7千億円で買収し、その後売却によるEXITで多額の利益を得た事件をもとにしている映画。去年みた「国家が破産する日」同様、大好きなジャンルの映画で、引き込まれながら一気に最後まで視聴。投資ファンドの世界にいた私からすると、あるある、でそんな驚きはなかったけど。ちなみに、日本の銀行だと新生銀行もJCF(JCフラワーズ)という米系の投資ファンドが買収した。でもここは残念ながら、投資失敗で撤退...だったけど。

 本作でびっくりしたのは、イ・ハニの英語。さすがソウル大卒のインテリだけあって、めちゃくちゃ綺麗な発音で流暢な英語。まさにネイティブっていってもいいくらいのレベルで、私が働いていた外資系の金融でもこれだけ話せる日本人なんてそうそういない。

 今回の映画を見ながらちょこちょこ分からない単語が出てきたので、PapagoというNaverが出している翻訳アプリを使いながら視聴したが、これが思ったより使えてびっくり。最後のクレジット直前に出てきた、文章も正確に訳してくれた。機械翻訳の精度が凄く上がってきているなあ、と感じつつ視聴を完了。
 

stellaombra at 00:55|PermalinkComments(1)

2021年01月17日

(映画)マルモイ 言葉集め(原題:말모이)

 通っている翻訳学校の友達に薦められた作品。習っている先生が字幕、吹替共に担当の作品で、実話を基にしたお話。反日というか抗日のシーンがたくさん出てくるので、重めの内容だし、日本人としては見ていると気分が重くなる映画なのでミニシアター好きで考えさせられる映画が好きな人向け。VPNで韓国のnetflixに接続し、韓国語字幕で視聴。

原題:말모이
公開:2019年
監督:オム・ユナ
脚本:オム・ユナ
主演:ユ・へジン、ユン・ゲサン
お薦め度:☆☆☆(2.5)
ジャンル:ドラマ

 

 英語の題は「The secreat mission」で原題からはちょっと離れた題名になっているけど、日本語はそのままマルモイと韓国語をカタカナ読みした題名になっている。副題として日本語訳の「言葉集め」の訳語が追加されている。題名はストーリーそのままで、日本支配下の朝鮮における、朝鮮語辞書編纂にまつわる実話が書かれている。でもこの映画を見て、なぜ韓国語の中に「日本語と似た単語」が多いのかの理由を理解することができた。日本統治下の時代に、朝鮮人に対して日本語教育を施した名残で、日本語が残っているんだなあ、と。だから、日本人にとっては韓国語は単語の点で共通の単語が多く、学びやすい言語なんだと、ストンと腹落ちした。

 とはいえ、まだ中国もだが、韓国でもこうした日本統治下とか、反日を煽るような映画やドラマが制作されていることにちょっと日本人としては悲しさも感じえない。まあ、記憶として残す必要はあるんだろうけど、映画だとどうしても脚色されているし、(実際はもっと酷いのかもしれないけど)、見た人はそのまんま「反日」のイメージが自然に植え付けられてしまう。

 そのため、伝えたいメッセージの「言葉は文化」であるという点よりは「反日」にスポットが当たってしまう気がして個人的にはあまりいい気はせず見ていた。

 でも、映画としては韓国でもそこそこの興行成績を上げ、日本では吹替も字幕版も制作されているということで、それなりに予算をとっているところをみると、何らかの意図をもって日本人に見てもらいたいと思っているんだなあ、という制作会社の意図は感じる。因みに制作会社は「インターフィルム」という会社で韓国映画やドラマではほぼ聞かない会社が買い付けている。内容的にも興行成績的にも日本ではあまり受けないだろうと思い、韓国映画やドラマを買い付ける大手が手を出さなかったんだな、と思った。恐らく内容的にも、韓国側も日本に輸出は考えていないだろうから、コンテンツとしてはそれほど高くはなかったので、多分吹替、字幕の両方を作成する予算が取れたんだろう、なあと思う。


 繰り返し、ミニシアター系好きの人はみてみてもいいかな、の映画。
映画にキュンキュンを期待する人には全くお薦めしない作品。




 

stellaombra at 23:36|PermalinkComments(0)

2021年01月06日

(映画)金の亡者たち(原題:돈)

 2019年4月韓国に留学中に劇場で見た作品。VPNで韓国のNetflixに繋ぎ、二度目視聴。金融で働いていたので、ふんふん、と懐かしく視聴。投資とか、ファンマネ、マーケットが出てくる作品は、大好きなジャンル。

原題:돈
公開:2019年
監督:パク・ヌリ
脚本:パク・ヌリ
主演:リュ・ジュンヨル、ウォン・ジナ、ユ・ジテ、チョ・ウジン
ジャンル:経済サスペンス
お薦め度:☆☆☆(2.5)
 
 
 パク・ヌリ監督初の映画作品。全く金融業界で働いたことのない女性監督が書く経済サスペンス映画ということで、多分金融関係者が見ていると「フィクション」感ありありの部分が多々出てくるけど、金融を全く知らない人から見ると、サスペンス感あって面白いんだろうなあ、と思う。自分が働いていた業界だと中をよく知っているせいか、ストーリー含め、結構辛口になっちゃうんだけど、本作は真面目にみようとすると幼稚な部分多々あり、かなと。パク・ヌリ監督は、この作品のために暫く証券会社でインターンもどきをやったようなんだけど、やはりお仕事を知らないからか、所詮インターンで見えた部分が浅かったんだろうなあ、と。(かなり辛口な。。。)

 しかも「金持ちになりたかった!!」ってセリフ自体なんだかな~(これがカギとなるセリフなんだけど)。まあ大体、金融で働くモチベーションの一つが「お金」であることは間違いないけど、、、このセリフを前面に出しちゃうと、せっかくのストーリーが浅くなる気がするんだよね。お金のために不正に手を染めるとか、、相違にストーリーが想像ついちゃうし。

 同じように経済映画でも、「国家が破産する日」や今見ている「ブラックマネー」は実話を基にしたフィクションなんだけど、こっちのほうがよりリアリティあって重厚な感じがする。ユ・ジテとチョ・ウジンというベテランを脇に配しているんだけど、リュ・ジュンヨル×ウォン・ジナの主演キャスティングだと、、、どうも「金融」って感じにそぐわなくて、軽い感じになっちゃうのがちょっと残念。
 とはいえ、本国で300万人観客動員ということで初監督作品にしては、興行成績は出たのかな、と。経済映画でみるにしても、サスペンス映画でみるにしてもどっちでみるにしても中途半端な映画、が二度見て感じた感想。

 



stellaombra at 16:10|PermalinkComments(0)

2021年01月03日

バベル~愛と復讐の螺旋~(原題:바벨)

 パク・シフ×チャン・ヒジン主演。ちょうど韓国留学中に深夜枠で放送されていたドラマ。何回か見て、結局途中離脱していたドラマ。今回、CSで放送されているのを録画して、まとめて視聴。

原題:바벨
公開:2019年(テレビ朝鮮)
監督:윤성식 ユン・ソンシク
脚本:권순원, 박상욱 クォン・スンウォン、パク・サンユク
出演:パク・シフ、チャン・ヒジン、キム・ヘスク、チャン・シニョン、キム・ジフン、ソン・ジェヒ、イム・チョンウン等 박시후, 장희진, 김해숙, 장신영, 김지훈, 송재희, 임정은 등
お薦め度:☆☆☆(2.5)
ジャンル:サスペンス、ラブロマンス

 

 放送時間が深夜枠ということもあり、大人向けのラブサスペンス仕立て。シリアスな感じで、内容も結構重く暗いので、ドラマをみてテンション上げたい人には向かないドラマ。復讐、陰謀、不倫、、、と濃い内容で結構ドロドロなんだけど、パク・シフ演じるウニョクとチャン・ヒジン演じるジョンウォンのラブラインが結構ピュアな感じなので、まあそこまで重くならずに見ることができる。
 ストーリーは、韓流あるあるで父親を殺された息子が、殺した相手に復讐するというもので、パク・シフは「検事プリンセス」で演じたのと似たような役どころで、父親を殺され復讐のために、有能な検事になり親の仇をうとうとする息子役。同じ弁護士・検事役でも「検事プリンセス」の時のイヌ役のほうが、嵌れたかな、と。
 チャン・ヒジンは本作で初めて見たかと、思って調べてたら、「ビッグ」「夜を歩く士(ソンビ)で」でも見てた女優さんだった。中国の女優さんのチョウ・ドンユイ(
周冬雨)にちょっと似た雰囲気の女優さんで、濃い目の美人さんというよりは、どちらかというと薄目の美人さんで、綺麗なんだけど、薄幸な役が似合うような感じの女優さんかなと。本作もまさにそんな感じの役どころだった。でも、もっと若いと思っていたら、なんと1983年生まれで37歳(撮影当時は35-36歳)。そんな年に見えないくらい、若い!!!イ・ダヒといいアラフォーなのにめちゃくちゃ綺麗。しかも、パク・シフと並んでも、身長差がそんなになく背が高いなあと思ってみていてチェックしたら170センチとやっぱり高身長だった。スタイルも良いし、綺麗で、個人的には好きなタイプの女優さん。

  
チャン・ヒジン、一般人の男性と熱愛を認める…事務所がコメント「結婚の予定はまだない」 - Kstyle

stellaombra at 21:51|PermalinkComments(0)

2021年01月01日

(映画)82年生まれ、キム・ジヨン(原題:82년생 김지영)

 好きな俳優の一人、コンユが主演ということで公開前から気になっていて、わざわざ韓国でみようと公開時期に合わせて、2019年11月に渡韓したのに結局見ずに帰ってきて、日本で2020年10月から公開になったのを知っていたものの、結局コロナで見に行かずじまい。今回、VPNを契約し、韓国のNetflixに繋ぎ、韓国語字幕で視聴。

原題:82년생 김지영
公開:2019年
監督:キム・ドヨン
脚本:ユ・ヨンア
主演:コンユ、チョン・ユミ
お薦め度:☆☆
ジャンル:ドラマ
 
  

 映画のオフィシャルHPはこちら  

 韓国で130万部売れたチョ・ナムジュのミリオンセラー本を映画化した作品。主演陣も豪華だし、期待値が高かった映画。残念ながら、韓国でも延長公開なしで早々に打ち切られたところをみると、興業成績はいまいちだった模様。実際、私も見終わるまでに、何度も中断してやっと完走の作品。

 ストーリー的には女性の生きにくさを描いた映画なんだけど、共感できる人には共感できるし、そうでない人には全く??の映画で、評価がまっぷたつに割れるんじゃないかな、が率直な感想。残念ながら私は全く共感出来ず、最初から最後まで「つまらないなあ」と思いながら視聴してしまった。実は原作本を韓国に行ったときに購入してきたんだけど、これも途中で積読になっていて、あんまり私の好きなジャンルではないことだけは確か。とはいえ、映画と小説は大分違っているので、小説を読めば、もう少し違う感想が出てくるのかも、と思いつつも、映画を見た後でも小説を読みたい気が全く起きないので、コンユ主演で映画化じゃなかったら、多分小説さえ手に取らなかっただろうと思う。

 映画的には、盛り上がりもなく、結構淡々と進んでいくし、挿入されているエピソードもなぜ、が多いし、主人公のジヨンの台詞にも全く共感出来ないし、とほんと厳しい感想しか出てこない。

 社会問題とかを真面目に議論したい人には向くかもだけど、映画にエンターテイメント性を求める人には全く向かない映画かな。


stellaombra at 23:44|PermalinkComments(0)